「手洗った?」「電気消した?」「扉閉めて」
子どもって本当に何回も何回も何回も同じことを言っても、なんでやらないんだろう。それでも辛抱強く、穏やかに語りかけて…なんて育児にはほど遠い我が家ですが、それでも親も子どもも平穏に、できればストレスなくお家では過ごしたい。
これが解決策の一つになるかもしれない。そんな気持ちで我が家に導入されたのが「人感センサー付きライト」です。
人感センサー付きライトの導入メリット
きっかけは私がお隣さんの玄関前を通ったとき(我が家はマンション居住)。ある日を境に、部屋の前を通ると自動的に玄関前のライトが点くようになったことに気づいたのです。
これね、子どもが小さいうちは助かることが多いんです。
消し忘れ
子どもが電気を消し忘れても→時間がたてば自動的に消えてくれる
汚れ防止
子どもが電気をつけずにおしっこ→便器まわり汚れ放題の防止
夜の付き添い不要
寝付いたあとの「おしっこ~電気ついてないからこわーい」→付き添い不要
ああ、いいことづくめではないですか!
初めはトイレのことまで考え至らず、単純に、荷物が手一杯で帰宅したときに玄関扉の鍵穴が見えやすくていいなと思い、すぐさま夫に、
「お隣さんね、玄関の前を通ると自動的にライトが点くようになったよ」「すばらしいねぇ」と羨望の眼差しで伝えると、ネットショッピング大好き夫はすぐさま行動に移し、2,3日後には玄関に立つだけでライトが…ポっとついてお出迎え。
イイ(good)!!
私が感動して「いいねぇ」「いいねぇ」を連発していたところ、気をよくしたのかいつのまにか少しずつ部屋の至るところのライトが自動化し…。そしてついにトイレのライトも自動になったのです。
「ママ!見て!魔法みたい!」
トイレの扉を開けて自動的にライトが点く様子は子ども達にも好評で、しばらくのあいだは何事もなく「ほぉ~」と感激しながらトイレを利用していたのですが。
人感センサー付きライトの導入デメリット
突然の暗闇に襲われる恐怖…
下の子は、現在4歳。おしっこは早々に紙パンツを卒業していたのですが、どうも「大」の方はなかなか出来ず…。
それでも4歳のお誕生日を迎えた頃には、この機会を逃すといよいよ時機は遠のくと思い、心を鬼にして無事にフル卒業。おしりも上手に拭けるので、私が自宅でトイレに付き添うことは皆無。逆に人の視線があると出るものも出ないようで、「見ちゃダメ」と律義に鍵をカッチャンとかけてトイレに入っていたのです。
ところが。
ん?最近なんだか頑張っている最中の息子と目が合う…。
なぜかトイレの扉全開でキバる息子。
「…?閉めるよ~」と、そーーっと扉を閉めてあげようとすると
「ダメっ!!!開けといてって言ってるでしょ!」
えーー。なんでーーーー。
そう、そしてしばらくして気づいたのです。
人感センサーは人の動く気配がないと、時間がたてば自動的に消灯。
そう、それがたとえ出るか出ないか瀬戸際の「大」と格闘している最中であっても。
気づいた瞬間、息子にはとても申し訳ないのですが、真っ暗になったトイレのなかで必死に声にならない雄叫びをあげていたかと思うと、ふふふ、となってしまうのです。
そうだよね。大人なら、ライトが消えたら焦るものの、すぐに「あ、動けばいいんだった」と思い当たる。けれど、生まれてこの方4年目の息子には到底想像の及ばない出来事だったわけで。
そんなわけで、トイレのライト自動化はすぐに元通りになったわけだけど、息子が頑なに扉を閉めない時期はしばらく続いたのでした。
おしまい