こんにちわ烏龍茶です。
赤ちゃんの初めてのお誕生日。そう、それが1歳のお誕生日。
赤ちゃんの成長は「月齢」っていうくらいですから、本当に1日1日に目を見張るような成長を遂げますよね。産まれてからの毎日が、「首が座った」「お座りができた」「つかまり立ちが出来た」「両足で立った」…
「歩いた」!
成長を見守ってようやく迎える1歳。
初めてのお誕生日をどうやってお祝いしようか…と悩める親御さん&じいじばあばは多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな1歳のお誕生日のお祝いとして多くの家庭で行われている「一升餅」について、経験して分かった、こんなのはどうでしょう?というところをご紹介したいと思います。
もくじ
1歳のお祝いに「一升餅」
1歳のお誕生日に、赤ちゃんに「一升餅」を背負わす行事が「一升餅のお祝い」と言われています。「一升」と「一生」をかけ、子どもが一生食べ物に困らないように、一生を健やかにすごせますように、と、これから歩む人生に願いを込めるとともに、1歳までの成長をお祝いする行事です。
地方によっては、背負うのではなくお餅の上に立つ「踏み餅」だったりと、祝う方法や呼び方もさまざまなようです。お住まいの地域の風習を調べてみるのも面白いかもしれませんね。
全く動じなかったとしても、でーん、と肝が据わった感じが頼もしいですよね。
一升餅は、もち米一升分で約2キロ。
大人でも、なかなかズシっとくる重たさ。こりゃ赤ちゃんが背負って歩くだなんて、…と私も思っていたものです。そもそも、1歳のお誕生日で歩く赤ちゃんもそんなにいないと思われますが、我が子も1歳の頃の移動手段はもっぱら「ハイハイ」。歩いていませんでした。
この一升餅のお祝いでは、重たいお餅を背負ってスタスタ歩いたもんなら、こりゃ健脚で丈夫な子に育つわい!で拍手喝采ですし、コロンと転げる姿も、早々に親元を離れることがない(家を継いでくれる)、一生の重みを感じるということで、どちらに転んでも縁起良しとされています。
「一升餅」の準備方法
さて、「一升餅」でお祝いをする場合、肝心かなめの「お餅」をどうやって準備しよう…というお悩みが新たに生まれるわけです。
杵と臼で本格的にいきますか…?
「一升餅」の準備方法にはいくつかあります。
自宅で餅をつく
まず、自宅でお餅をつく方法。
おすすめは「餅つき機」
我が家の場合は、ばあば宅にある「餅つき機」で当日にお餅をつきました。つきたての柔らかいうちに、お祝いに参加してくれた皆にも配ることができた点も良かったです。餅つき機が家庭にあるというケースはあまり多くないかもしれませんが、我が家では意外にお餅を食べる機会が多いので、「うちにも『もちっこ※』買ってよ~」と、子どもにせがまれることもしばしば。
※『もちっこ』は、ばあば宅にある東芝製の餅つき機の名称です。
自宅でお餅をつくメリットとしては、つきたての美味しさが味わえること、お兄ちゃん・お姉ちゃんがいる場合などは一緒にお餅づくりをする楽しさが思い出にプラスされる点などがあります。
自ら、出来上がりを入念に確認。
まーるくキレイに成形するのはテクニックが必要かも。
「ホームベーカリー」でも出来るが…
ちなみに、パンを焼く「ホームベーカリー」にも、おもちをつく機能があるものが数多くあります。しかしながら、ホームベーカリーで一升餅を用意するのは少しハードルが高いです。
出来なくも、ないよ。
例えば、ホームベーカリー(餅つき機能あり)の売れ筋ランキング1位(参考:価格.com、2020年2月19日時点)は、パナソニック製のSD-MDX102ですが、この機種では3合までのお餅をつくことができます。
他にも何種類かホームベーカリーをチェックしてみましたが、だいたい4合までのお餅をつくことができるタイプが多いです。
それはそうですよね。ホームベーカリーのメイン機能はあくまで「パンを焼く」。主流は食パン1斤用なので、容量が限定されるわけです。
前段階として、もち米を洗い吸水させておく過程で30分、つく過程で1時間、その後の成形などを勘案すると、出来上がりまでに2時間ほど。一升分を用意するには、あと2回同じ工程を踏まねばならない…となると、時間的にかなり制約があると考えた方が良さそう。
そんななか朗報です。ホームベーカリーのなかでも食パン2斤まで焼けるタイプですと、一度に一升分のお餅をつくことができるものがありました。それがパナソニック製のSD-BMT2000。毎朝パン食だったり、食べ盛りのお子さんがいるご家庭では、この2斤というサイズ感が頼もしいですね。
「我が家のホームベーカリーは餅つき機能があるし、一升餅は自宅で準備しよう!」とお考えの場合は、当日に慌てずにすむよう、是非、事前に機能の確認を!
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ご近所のお餅屋さんに発注
お餅を自宅で準備するとなると、少なからず時間と手間がかかるのも事実。より簡単な方法としては、ご近所のお餅屋さんに注文する方法があります。
なんといっても、お餅はナマモノ。つきたての柔らかいお餅でお祝いすることができるのは嬉しいところ。食べきれない場合は切り分けて冷凍保存することになりますが、柔らかいうちに冷凍すれば、解凍後も柔らかさが復活して美味しくいただけます。
また、地元に密着したお餅屋さんであれば、その地域の風習についても理解が深く、嫁ぎ先でその土地になじみがない場合や、転勤で引越してきたばかりなんて場合でも、その土地ならではのお祝いの仕方を教えてもらう良い機会になるかもしれません。
発送してくれるのか、店舗受取のみなのかなど、お餅屋さんによって受取方法もさまざま。また、例えば白いお餅を1つなのか、分配しやすいように小分けにするのか、紅白で2つに分けて用意するのかなど、きめ細やかに要望に対応してくれるお店もあります。「祝い餅で」「誕生餅で」と伝えて、早めに相談をしておくと安心です。
ネットで注文する
インターネットで検索すると、誕生餅を取扱う専門店も数多くヒットします。
お餅に、お名前やお誕生日を入れるサービスがあるのも嬉しいところ。自宅では、お餅に直接名入れをするのはなかなか難しいですもんね。
一升餅は、一般的には円満をあらわす丸いカタチをしたものが多いなか、ネットではハート型やイラスト入りのお餅までバリエーションが豊富です。
また、お餅だけでなく、子どもの将来や職業、能力などを占う”選び取り”や、お誕生日を盛り上げるガーランドや壁面デコレーションに使えるグッズなど、1歳記念を彩るお祝いグッズがセットになったものも多く取り扱われています。
お祝いは盛大にしたいけれど、準備にあまり時間がかけられない…なんて場合は大助かりです。
ネットで注文する場合には、お祝い当日までのスケジュールを考えて発注する必要があります。まさか、当日にお餅が届いていない…!なんてことになると、間違いなく焦りますよね…。
お餅はナマモノ。到着後は基本「冷蔵保存&消費期限も短い」ため、冷蔵庫と冷凍庫の空きスペースも余裕をもたせて。真空パックの場合でも、消費期限はよく確認した方が良さそうですよ。
そして、名入れサービスを利用する場合は、我が子の名前を間違えないように!身内が間違える可能性は低いと思われますが、ネット注文の場合はタイプミスなどもあり得ます。自体や似た漢字が多い場合には、お店側にも正確に伝わるよう注文時には備考欄などを活用したいですね。
「一升餅」の背負わせ方
お餅が準備できました。
次は、どのように子どもに背負わせるか、という問題をクリアしていきます。
昔ながらは「風呂敷包み」
お餅を風呂敷で包んで背負わせるスタイルが従来からの方法です。お餅のサイズに合わせて、必要になる風呂敷のサイズも変わってきます。100cm前後ある大判の風呂敷を選ぶと安心です。
あると便利な大判風呂敷
大判の風呂敷は、一つあるととても重宝します。例えば、子どもが大きくなってくると、園や学校の遠足に、お弁当を持っていく機会が増えます。家族全員分のおかずをつめたお弁当となると、かなりの大きさに。そんなとき、大判の風呂敷があると、包んでキュッと結ぶだけで、持ち手もできるし、バッグへの出し入れも楽。
また、お出掛けや旅行の際に、子どもの着替えをキュッとひとまとめにしておいたり、少し冷房が寒いかなという場合には、ふわりと肩掛けにもできたりと、用途も広くリメイクもしやすい点がポイント高し。
使わないときは、折りたたんでコンパクトにできるので、バッグにしのばせておくにも困りません。
一升餅用に新たに購入する場合は、将来的に使う場面を想像しながら、お気に入りの柄やデザインを選んでみるのもおすすめです。
古風な和柄も最近気になる私、烏龍茶ですが、一升餅とは関係なく、テーブルクロスとして使いたいと思って「伊佐文様」の両面染め風呂敷を購入したことがあります。伊佐文様シリーズは、両面ともに使いやすい落ち着いた色・柄で、サラサラとした生地の手触りも良く、一見してモノが良さそう。
長く愛用できそうとかなりお気に入りの一品です。
我が家は一升餅をリュックにいれて背負わせたのですが’(後述)、この「伊佐文様」の風呂敷で包んだら、より伝統的な雰囲気がでたかもな~なんて思います。
風呂敷で包む方法
風呂敷で一升餅を背負わす手順は次のとおりです。
- 風呂敷を広げ、真ん中に一升餅を置きます。
- 対角線上にある2つの角をそれぞれお餅にかぶせて包みます。
- 残った2つの角をくるくると巻いて紐状にします。
- 赤ちゃんの背中に斜めに背負わせ、紐にした部分をお腹側でしっかり結びます。
お餅の重たさでゴロンと転げてしまうことが多いので、風呂敷のなかでお餅があまりゆさゆさ動かないよう、しっかり包む方がいいかもしれません。
また、背負わせる際には、首にかかってしまわないように斜め掛けにします。お餅は重量がありますので、忘れないようにしたいですね。
風呂敷で背負わせる方法もいたってシンプルで簡単。
最近では、風呂敷を一升餅用にリュック型にしてくれるサービスもあるようで、こんなの知ってたら、これで頼んでたかも。
最近の主流は「リュック」?
我が家では、どうやって背負わせよう…と迷っていたとき、突如ひらめきました。「そうだ!出産祝でいただいたリュックがある!」サイズ的にもちょうど良さそうだし、リュックにお餅をいれたら赤ちゃんでも背負いやすいんでないかい!?
これは名案だ、ふむふむ、ムフムフ♪ と自画自賛モードに入っていたのですが、「ちょっと待てよ。一升餅の儀式にリュックって、ひょっとしてカジュアルすぎるのかしら…」と、ネットで検索してみると。
最近ではリュックで行う家庭も多いみたいですね!ほッ。
ま、背負いやすくても重くて泣けちゃうんですが…。
我が家の場合は、出産祝のいただきモノというタイムリーなお品があったわけですが、普段使っているリュックだとちょっとスポーティすぎる、とか、大人用のサイズしかないという場合には、この機会にキッズリュックを新調してもいいかもしれません。
普段使いできるリュック
と、言うのも。ねんね・ごろんの赤ちゃん期では、着替えやお世話グッズは大人のカバンに入れて持ち歩くわけですが、1歳も過ぎて自分の足で歩くようになると、赤ちゃんはなぜかカバンを背負いたがります。そして、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみ、お菓子などなど、とにかくなんでもカバンに入れたがります。
お出掛け用に、自分の神パンツ(「紙パンツ」と入力したかったのに…なんとなく面白かったのでそのままにしてみます)とおしりふき、ビニル袋など「オムツ替えグッズ」を入れておくも良し、「お着替えセット」を入れておくも良し。
とにかく、「自分の荷物は、自分で持つ」の意識を小さい頃から植えつけておくと、後々の子育てが少しは楽になるかも。
「自分専用のリュック」となると、本人のやる気もアップ!せっかく新調するなら、今後外出時に活用できるリュックを選ぶのも手だと思います。
「一升餅」を行う際に気をつけたいこと
ここまで準備が整ったら、いよいよお祝い当日を迎えるだけ。
ですが、赤ちゃんが行う儀式ですから、それなりに気をつけるべき注意点があります。
ケガ防止
お餅の重たさで、赤ちゃんはだいたいよろめきます。場合によっては、「なぜ…?」という表情を浮かべながら、懸命に移動を試みる我が子の姿を見ることになるかもしれません。
転んでしまった際にケガをしないように、テーブルなどはあらかじめ移動して広くスペースをあけます。いつでも手を差し伸べられる距離で、見守りながら儀式を進めると安心です。
餅詰まり防止
赤ちゃん本人には食べさせない方がいいでしょう。子どもにお餅を食べさせることが出来る時期は、最終的に親の判断ですが、少なくとも乳歯が生えそろい、噛む力・飲み込む力がしっかり備わってからとされています。
お祝いの席で大人がお餅を食べることもあると思いますが、その場になんでも口に入れたがる赤ちゃんがいることを忘れずに、目を離さないように気をつけたいですね。
いかがでしたか。
今回の記事では、1歳のお誕生日に行われる「一升餅」の儀式について、準備あれこれをまとめてみました。
お役に立てましたら幸いです。
ステキなお誕生日になりますように…