【初節句】鯉のぼりや五月人形は必要?兄弟では?こんな方法もよいかもしれない。

こんにちわ烏龍茶です。

5月5日は子どもの日。子どもの健康と成長を願う日ですが、最近では、鯉のぼりを揚げたり、五月人形を飾るご家庭は減っているのでしょうか。やってあげたいけれど場所がない!別のことにお金をかけてあげたい!など、事情はさまざまだと思います。

マンション住みの烏龍家では、鯉のぼりはもちろん揚げる場所がないし、五月人形を飾る(そして収納しておく)スペースの確保というのも難しい。しかしながら、ありがたいことにじいじばあば世代が購入を考えてくれるということもあって、長年お祝いの場面にご登場いただくためにはどのようなものを購入すればよいか、ということは大きなテーマでありました。

今回の記事では、家庭の事情に応じた鯉のぼりや五月人形の準備について書きたいと思います。

初節句とは

そもそも、初節句とはなんぞや。

節句は邪気を払い無病息災を祈る伝統行事。3月3日の桃の節句が女の子、5月5日の端午の節句が男の子の節句。

そして、生まれた赤ちゃんが初めて迎える節句を初節句というわけですね。

 

初節句の祝い方

生まれて初めて迎える節句を初節句というものの、生まれて間もなく初節句を迎える場合には、翌年にお祝いすることが多いようです。

夜間授乳で眠い目をこすりながら初節句のことまで考える。ええ、なかなか難しいと思われます。赤ちゃんも家族も無理しないのが一番ですね。

 

初節句のお祝いの仕方には決まりはありませんが、一般的には「飾り付け」と「祝い膳」が行われています。初節句には近親者からお祝いを現金でいただく場合もありますが、その場合はお祝いの場にご招待するのも良いですね。

飾り付け

桃の節句:雛人形
端午の節句:鯉のぼり、武者人形(五月人形)

祝い膳

桃の節句:蛤(はまぐり)のお吸い物、ちらし寿司、白酒、ひなあられなど
端午の節句:鰹(かつお)のタタキ、ちまき、柏餅など

 

五月飾り・五月人形

さて、いざ我が子のためと思い、まずは市内でも有数のお人形屋さんにリサーチに行ってみると、五月飾り・五月人形と一口に言っても今では様々なタイプがあって驚きました。

現代では場所を取らないコンパクトタイプも種類豊富に揃っているので、家庭の事情によって選びやすく感じました。購入する際に大事なことは、まず飾る場所を決めておき、そこにあったサイズのものを選ぶこと。

小さなコンパクトタイプを選んだ場合でも、それなりにスペースをとるものなので、毎年節句を迎えるたびに飾り付けと収納を繰り返すのか?ずっと飾りっぱなしになのか?によって選択が変わってきます。

 

段飾り

さて、まずは段飾り。私、烏龍茶の実家では、男の子、女の子が双方おりましたので、桃の節句も端午の節句もそれぞれ雛人形、五月人形を飾っていましたがいずれも段飾りでした。40年前のことですから、もしかしたら当時は段飾りが一般的だったのかもしれません。

雛人形の段飾りはみよくお目にかかりますが、五月人形の段飾りはあまり見る機会がないかもしれませんね。雛人形の場合は、段に赤の毛氈(もうせん)を敷きますが、五月人形の場合は緑のものを敷くことが多いです。

赤は古くから魔除けの色、緑はヨモギの毒消し作用から清浄の色とされているようです。へぇ、へぇ、へぇ。3へぇくらいですね。

 

ちなみに、子どもは段飾りの裏側に入り込むのが好きです子どもって狭いスペース好きですよねぇ。秘密基地にみたいでわくわくするのでしょうか。段飾りは存在感も抜群ですので、お子さんも喜ぶこと間違いなし!…と思われますが、いざ自分が飾る、片づける立場になると、てんてんてん。

そもそも飾るスペースがあるのか、など考え始めると、段飾りはハードルがかなり高い。というか、選択肢に、ない。

 

我が家の場合は、選択肢として次のものがあがりました。

 

収納飾り

毎年きちんと収納保管する場合には、収納飾りタイプがおすすめ。兜やお道具の飾り台が収納ケースになっていて、そのなかに一式が納まるようになっているタイプです。別途、収納スペースは確保する必要があります。

以前は和室の床の間に飾ることが一般的だった五月飾りですが、そもそも和室がない家も増え、リビングや子ども部屋に飾るご家庭も多いのでないでしょうか。一緒に飾り台がついてくるので、飾り場所に困らない点も嬉しいポイントです。

 

ケース飾り

一方、我が家のように年中飾りっぱなしになる場合には、ケース飾りがおすすめ。ケースが大切な飾りを埃や汚れから守ってくれます。お掃除も、基本的にケース表面を拭き上げるだけでお手入れも簡単

毎年収納する場合も、ケースごとしまえばいいので楽チンですね。購入当時に入っていた段ボール箱をとっておくと、しまう時に困らないですね。

 

ケースにはアクリルとガラスがあり、それぞれ一長一短があります。アクリルは軽くて衝撃にも強いものの、傷に弱く経年により透明度が落ちることがある。ガラスは重たく割れやすいものの、経年による透明度の変化が少ない。

これも、置く場所、収納の有無によって選ぶといいですよ。飾る場所が高いところにあるならばガラスは危ないし、上げ下ろしの重さも気になるのでアクリルで。烏龍家では腰の位置ほどの高さに飾りっぱなしになることから、見た目の美しさをキープするためにもガラスケースを選びました。

 

着用タイプ

五月飾りには、兜(かぶと)、鎧(よろい)、甲冑(かっちゅう)などがありますが、実在の戦国武将モデルが出ているので、お気に入りの武将のものを選ぶのも長く愛用するポイントなのではないでしょうか。

兜は、実際に被ることができるものもあり、お子さんが装着した姿を記念撮影される方もいらっしゃいますね。烏龍家でも迷いましたが、着用タイプの兜もそれなりのサイズになるため飾る場所優先で断念。

初節句の記念写真をスタジオ撮影することを検討されている場合は、写真スタジオによっては着用タイプの兜を用意しているので確認されてもよいかもしれませんね。

 

全身武将ルックを目指すのなら甲冑タイプもありますが、もちろんお値段も張るわけで…。その場合は、兜に陣羽織がセットになったものもあるので、そちらもおすすめですよ。

 

人形タイプ

いわゆる五月人形。人形タイプは、兜や鎧、甲冑をつけたお人形飾りのことです。金太郎や桃太郎の姿をしたものも多いですね。

小さかった赤ちゃんが、やがてハイハイし、自分の足でタッチして、歩き出す。そんな我が子の成長を、可愛らしくも勇ましい金太郎や桃太郎の姿に重ね合わせることができるのが人形タイプの素敵なところですね。

 

兄弟で兼用はいいの?

五月飾りなどのお祝い事のものは、兄弟で兼用せずに、それぞれのものを用意したほうが良いと言われています。ただ、現実的にはお家のなかに兜がふたつあってもな…場所もないし…と悩んでしまいますよね。

そんな場合には、長男には兜飾り、次男、三男には五月人形など、異なるものを選ぶのもいいですね。

知人のお宅では、長男には初節句の飾りにしたけれど、次男には初正月のお飾りである破魔矢にした、なんてケースも。

大切なのは、お祝いする気持ち、健やかな成長を願う気持ちなのかもしれませんね。

 

インテリアとしても楽しめる五月飾り

五月人形は存在感があるので、お部屋のインテリアに溶け込むかも気になるポイントです。自分やお子さん好みのお洒落な飾りが見つかれば、毎年飾り付けが楽しみにもなりますね。

伝統的な五月人形以外では、木製や布製のもの、ガラス細工で作られたものなどがあります。豪華絢爛な飾りは我が家にはちょっと…という場合でも、玄関や飾り棚にちょこっと置きするだけでも、お祝いの気持ちが盛り上がりますよ。

 

木製

木製タイプには、ほっこりとした温かみを感じる「組み木」の作品があります。有名な作家さんの手によるものは高価ですが、予約が難しいほどの人気を誇るため、初節句に間に合わせたいという場合は早めの行動を!

1枚の板から切り出して作成される組み木。収納もパズルを組み合わせるように行うため、子どももお片付けのお手伝いを積極的にやってくれます。

 

ガラス製、陶器製

ガラス製や陶器製のものは、インテリア性がぐっと高まります。西欧っぽいものから和のモノまで、お好みで選んでみてはいかがでしょうか。

 

布製

布製の五月飾りとしては、ちりめん生地を縫って造る「つるし飾り」やタペストリーなどを飾る方法があります。

鯉のぼりや兜のイラストがはいった手ぬぐいを飾るだけでも、お部屋に新緑の清々しさを感じます。手ぬぐいは、他のモノに比べるとお手頃に手に入るので、毎年異なるものに変えることも気軽にできるので、そこもまた嬉しいですね。


いかがでしたか。

お祝いのカタチはさまざま。心の込もった素敵なお祝いで、家族の思い出がさらに彩り豊かになることを願って。