子連れの花火大会、注意したいことや観覧場所の選び方は?

こんにちわ、花火大好き、烏龍茶です。

夏になると全国各地の花火大会の日程をいそいそ確認してしまうのですが、最近では「冬花火」も珍しくなくなり、花火は1年を通じて楽しめるイベントになってきています。

そんな花火大会。家族が増えると、子どもにも花火を見せてあげたいと思う日が来るかと思います。ところが、人気の花火大会はとにかく人出が多く、交通機関は行きも帰りも大混雑。最寄りの駅から会場までかなりの距離を歩く必要があったり、トイレも大行列だったり。

子連れにはなかなかハードルが高いイベントなわけです。

 

今回の記事では、そんな花火大会に子連れで行くときの注意点や観覧場所の選び方を、毎年まあまあの回数をこなしてきたと勝手に自負している私、こと烏龍茶がご紹介したいと思います。

 

観覧場所を決める

花火をどこから見るか。
上から見るのか、下から見るのか。昔、そんなタイトルの映画がありましたね。

※ちょっと心配になってGoogleさんにお世話になったら、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」でした。全然別の話になってしまう…。

 

ベストな距離は?

さて、ベストな距離です。

打上花火の会場から、どの程度離れた場所がベストポジションなのでしょう。

 

ベストな距離は、人それぞれの感じ方で違うと思います。

個人的な感覚ですと、花火を間近に見た!と感じるには、打上会場から500m圏内が必要です。比較的近くに感じる距離は1㎞くらいまで。2㎞まで離れると、やや遠くに見えるといった印象です。それ以上となると、「あれ?今日はどこの花火大会だろ」とかなり遠くの出来事といった感じです。

 

烏龍家では、子ども達の年齢が幼児&小学校低学年の現在では、打上会場からなるべく1kmほどの場所に場所取りすることにしています。500m~1km圏内は子どもも大人も満足な距離。

逆に会場から近すぎる場合は、子どもが花火の音を怖がって楽しめないことも。耳をガードするタオルを持っていくと安心。赤ちゃんの場合は、特に注意が必要かもしれません。風向き次第では、花火の燃えカスが降り注ぐこともあり、大きめのバスタオルを持っていくのもいいですよ。

烏龍家の子ども達は、この燃えカス拾いに熱中していました。火傷には十分ご注意を!

 

会場から遠い穴場スポットは?

多くのサイトや情報誌では、花火会場から2㎞以上離れた場所は、穴場的に紹介されていることが多いです。なかには4km、5kmと離れた場所も穴場スポットとして紹介されているのですが、果たしてどのように見えるのでしょうか。

 

花火会場から離れた場所は、花火の音は遠く、見え方も小さいというデメリットがある一方で、場所取りが楽だったり、行き帰りの交通渋滞が比較的マシというメリットがあります。

特に子どもの年齢が低い場合は、グズった時にすぐに帰れる場所か?という点も考えて選ぶと良いですよ。

 

公園になっていて、遊具やトイレがあったりと、花火の時間まで遊びながら待つことができるスポットはとりわけ貴重です。

駐車場があれば、なお良し。花火大会の時間が近づくにつれて満車になる可能性が高まるので、食料やお菓子を用意して、早めに行って遊んで待ちたいところです。

 

早めに行くと言っても、猛暑のなかの場所取りは、熱中症の心配もあってかなり過酷。快適に過ごすためには、やはりテントがおすすめです。ワンタッチで広げられるポップアップテントは、公園でもプールでも、ここ最近利用している方がものすごく増えた印象があります。

本格的なキャンプや山登りなどには対応しないものの、軽量で手軽に持ち運ぶことができるし、おしゃれな柄も増えて気分も盛れる。お値段も手頃なので、お子さんのいる家庭の必須アイテムになりつつあるのかも。

 

実際に、我が家でも愛用していますが、さまざまな場面でなにかと重宝するので、常時クルマに積んであります。

ポップアップテントの中は、底地がぺらぺらな薄い生地の場合が多いので、別途レジャーシートを敷くのがおすすめです。芝生広場などで利用する場合は問題ないのですが、建物や木が邪魔しない場所を選んでいるうちに、アスファルトやコンクリートの上で場所取りすることもあるので、これも必須アイテムと言えそうです。

厚手のクッションタイプのレジャーシートであれば、寝転んでも体の痛みが軽減されて快適度がかなりアップします

 

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ちなみに、最近コストコで購入したレジャーマットは個人的にかなりのヒット商品でした(PALASOLレジャーシート)。キルティング生地のため、厚みがあってフカフカ。152cm×203cmの大型サイズで、家族4人でのゴロ寝が苦じゃない。じいじ&ばあばがいても、みんなでゆったりと座れるサイズです。

折り畳む場合は、マット自体についているチャックを閉めて、カバンのように肩掛けできるのも嬉しいポイント。長い間購入を迷っていたのですが、もっと早く買えば良かったと思わせる商品でした。

 

花火の場所取りでポップアップテント&レジャーシートを使用する場合は、シートを広げた上にポップアップテントを広げると、あらためてレジャーシートを敷き直す必要もなく、日没とともにテントをたたむだけでよいので省エネです。

なお、他の観覧者のためにも、花火の時間までにテントは必ずたたむようにしましょう(周囲に誰も人がいなければいいのかもしれませんが…)。ポップアップテントは、たたむのに少しコツがいるため、初めて使用する場合や久しぶりに使用する場合は、お家でたたむ練習をしておくと安心ですよ

【注】テントやシートでの場所取りは、条例等で禁止されていることがあります。公園などでもルールがありますので、事前に確認しておきましょう。

 

有料観覧席で見る

トイレもある。夜店も出る。場所取りがいらない。

なにより、花火を間近に見ることができる

 

そんなことから人気の有料観覧席。最近では「音と花火の競演」をうたう花火大会も増えて、全席指定の有料観覧席としている場合もあります。もちろん花火は空に打ち上げられるため有料観覧席でなくても見えるのですが、全貌を見渡すことができないので演出の細部まで楽しみたい場合は有料席を選ぶのがおすすめです。

 

ただ、個人的には子どもの年齢が低い場合、有料席を取ってまで見なくてもいいかな~と思います。理由は2つ。

 

1つ目は、子どもがじっとしていられないことが多いため。とりわけ指定席がパイプ椅子の会場は避けた方が無難です。花火に飽きた頃には、前に座っている方のパイプ椅子に体や足が当たったりと、ヒヤヒヤしながら過ごすことに。泣いて愚図ってしまうとさらなる地獄絵図。座席から離れたり戻ったりするのも迷惑かなと思うと、花火を楽しむどころではなくなってしまいます。

親も子どももストレスなく楽しむためには、いわゆる桟敷席やピクニックシート席にするか、少し成長を待ってから有料観覧席にトライすると良さそうです。

 

2つ目が、お金を払った分きちんと楽しめるか?という問題。1つ目の理由にも絡むのですが、親は「子どもに花火を見せたい!」と意気込んでいても、肝心の子どもが花火に無関心だったり音を怖がったりで、「早く帰ろうよ~」「まだ~?」となることもザラにあるわけです。

また、残念ながら花火のあがる時間は、子どもも1日の疲れが出て眠たくなるんですよね。まぁ、無理もない。以前、全席有料の名港芸術花火に行った時も、響く轟音のなか、ふと子どもに目を移すとスヤスヤ夢の中。よくこんな状況のなか眠れるなと感心してしまいましたが、しかたない。

親としてはトホホですけどね。

 

また、有料観覧席のなかには、帰りの混雑を緩和するために退場制限をかけている場合があります。子どもが眠ってしまう!抱っこ抱っこ攻勢が予想される!そんな場合は、早めに帰路につきたい子連れのおでかけ。混雑回避のためには終了を待たずに早めに切り上げる必要も出てくるわけですが、せっかくお金払ったのに花火大会のフィナーレを見ないで帰るなんて涙。

烏龍茶的には、お腹の底まで「ドドドドン…!」と響く音を感じるまでが花火大会。名残惜しい気持ちで会場を後にするのは悲し過ぎる。そんなわけで、有料観覧席で見るのは、子どもが眠らずに最後まで頑張れるようになってからでもいいかなと思います。

 

逆に、ねんねの赤ちゃんの時期は、ゆっくりお世話をしながら家族でのんびり観覧できる桟敷席は良い選択ではないでしょうか。体調に気を配りながら、楽しい花火大会の思い出が作れるといいですね。

 

 

駐車場の確保を考える

子連れの花火大会では、なにかと荷物が多くなりがち。重たい荷物を片手に、人混みの中を子どもと歩くのはそれなりにリスクがあります。

加えて、電車の待ち時間、乗車している最中と、できるだけ静かに座って待って欲しい…と願うわけですが、それが難しいのが子ども。そして、帰りには「眠たい」「疲れた」「抱っこ」の三段活用が待ち受けているわけです。

 

そこで烏龍家では、まずは「車でなんとか行けないか?」を考えるようにしています。

 

 

大会公式の駐車場

大規模な花火大会では、近隣企業の駐車場などを公式な駐車場として開放する場合があります。会場までは歩くことになるので、なるべく近くの駐車場に停めたい。そんな場合は、午前中には会場に向かうなど早めの行動が必要になります。

周囲に花火大会まで時間をつぶす娯楽があればいいのですが、なかなかそうもいかないのが悩みどころ。時間をつぶす算段がつけば、迷わず早めに出かけましょう。

 

会場近くの駐車場は、裏を返すと交通渋滞に巻き込まれやすいことも念頭に置く必要があります。人気の花火大会などでは、帰宅が日付をまたぐこともザラ。ドライバーさんは家に到着するまでの体力を消耗しないようにしたいですね。

烏龍家では、帰り道で子ども達が寝てしまうため、歯ブラシ&パジャマを持参しています。車内で寝る支度まで済ませておくと、帰宅後が楽ですよ。

 

なお、花火大会によっては、駐車場チケットを有料で販売する場合があります。確実に確保したい場合は利用してみるのも一つの手。これなら、花火大会の時間に間に合うように出発すればいいので、時間の有効活用にもなりますね。

駐車場は限られているため、気づいたときには売り切れになっていることも。お目当ての花火大会があれば、こまめに販売開始時期をチェックしておくべし。

 

民営の駐車場

駐車場を探す時には、Googleさんに大変お世話になる烏龍家です。

Google mapの航空写真はとても便利。パーキングの表示がなくても、駐車場になっている場所を探し出せる場合があります。ある程度収容台数もわかるし、気になる駐車場を見つけたら、ストリートビューで駐車料金の案内を確認できる場合も。

渋滞している道を回避したい場合、迂回路の狭さなども予測しながらドライバーさんにナビすることができるので、花火大会の帰りも有効活用しています。

 

民営駐車場も、公式駐車場と同様に早い段階で満車になることが多いため、最寄り駅よりも1つ2つ前後の駅周辺の駐車場を利用して、パーク&ライド的なアクセスを試みるのも推奨されていたりします。

ただ、駅の混雑を回避したいという当初の目的は達せられないことから、烏龍家では試したことがありません。小学校中~高学年になればその手もアリかな、なんて思っています。

 

近隣住民が開放する駐車場

お正月の初詣シーズン、見かけたことはありませんか。お寺や神社の近くで、近隣の方が自宅の空き地などを駐車場にして、参拝客を呼び込んでいる姿を。

花火大会も同様で、近隣にお住まいの方やお勤めの方が、空き地を駐車場として提供してくれている場合があります。こればかりは行ってみないと様子が分からないため、ややチャレンジになります。「あの辺が駐車場になっていたな~」と来年以降のお役立ちになるかもしれませんので、時間に余裕があれば会場付近を偵察しておくのもいいですよ。

 

トイレ事情を考える

子連れ花火大会のもう一つのハードルとして、トイレがあります。

大人だって、ひとたび尿意を催したら、なかなか我慢は難しい。子どもの場合は、ギリギリのタイミングで「おしっこ」と言い出すこともあるので、観覧場所の近くにトイレがあるかも要確認ポイントです。

 

花火大会公式の観覧会場には仮設トイレが設置されるので安心です。ただし、長い列に並ぶ覚悟は必要で、できれば花火大会が始まる前に済ませるようにしておきたいです。花火大会の最中も、「おしっこ大丈夫?」とこまめに子どもに声をかけることで、悶絶しながら我慢という事態は避けたいところです。

オムツ時代であれば、「オムツ替えればいっか」と諦めもつくと思いきや、トイレトレーニング中や完全にオムツがとれた後は、「おしっこはトイレでするもの」「漏らしちゃいけない」と子どもながらに緊張感をもって覚えているので、オムツで排尿&排泄ができなくなっている場合があります。

そりゃそうですよね…。これまでせっかくトイレで出来るように頑張ってきたのに、突如として「オムツでしてもいいんだよ。GOGO!」的な事態になれば、子どもも「?!」でしょう。なかなか受け入れがたいですよね。ここは頑張って、子どものトイレにお付き合いしましょう。

屋外イベントの場合は、流せるティッシュや除菌ティッシュを用意しておくと安心です。

 

総合的にどこで見るのがいいの?

あれやこれや書いてきましたが。

駐車場もトイレ事情もクリアする、ベストな方法があるんです。

 

それはですね。会場近くの飲食店を探す、です。

 

 

ちーん。

そうなんです。お店には駐車場もあり(ないお店もあるけど)、トイレもある。花火大会の日は、営業休止や営業時間を変更しているお店も多いのですが、一方で花火観覧プランなどを用意しているお店も。

店内から花火が見える場合は、食事をしながら花火を楽しむパターンもあれば、花火大会までに食事を済ませて、その後はご自由にというパターンも。いずれにせよ、飲食後はそのまま駐車場利用OKの場合が多く、大変ありがたい話です。

子連れOKのお店を探すのはなかなか大変ですが、試してみる価値はありますよ。

 


いかがでしたか。

今回の記事では、子連れで花火大会を楽しむために注意したいことや、おすすめの観覧場所についてご紹介しました。

「あれ~?花火の音が聞こえる。ちょっと行ってみようか」と、ふら~っと出かけて気軽に楽しめるのが一番なんですけどね。

親も子どもも、ステキな夏の想い出になりますように。